世界で最も幸福な国の音楽、ダンドゥット

インドネシア社会の中で、インドネシアを代表する音楽との認識が高まっている「ダンドゥット」。

「ダンドゥット」の諸様相を歴史、社会、イスラーム、政治の観点から見た後、インドネシア社会におけるダンドゥットの存在意義について考察する内容となっています。

「世界で最も幸福な国の音楽、ダンドゥット(全9回)」

第1回 ダンドゥットってどんな音楽?

■竹笛のメロディと太鼓のリズムが最大の特徴

■人生の哀切を表現する民衆の音楽

■民主化以降変化したダンドゥットのイメージ

■ダンドゥットからインドネシア社会を見る

第2回 ダンドゥットの歴史

■ダンドゥットがユネスコ世界無形文化遺産に登録?

■ダンドゥットの歴史の鍵「ムラユ(マレー)」

■劇中歌として認識されたマレー音楽

■オルケス・ムラユとインド映画音楽の影響

■ダンドゥットの誕生と展開

■ダンドゥットとインドネシア語の共通点

第3回 インドネシア社会を体現する音楽

■世相を反映するダンドゥットの歌詞

■ダンドゥットが生むサクセス・ストーリー

■地域での存在証明としての「御捻り」

■インドネシアの国民文化を体現するダンドゥット

第4回 イスラームとの衝突・融和

■ダンドゥットとイスラームの関係に対して生ずる疑問

■「ジャラン・ゴヤン」のヒットの裏で

■ドゥクンに対するイスラーム勢力からの批判

■煽情的なダンスが巻き起こした「イヌル現象」

■大御所の叱責と国民の反発

■民主化による社会変動の中で起こった事件

第5回 イスラームとの衝突・融和(続き)

■結婚式レセプションでのパフォーマンス

■アラブ世界でのベリーダンス

■インドネシアの結婚式レセプションの様子

■ベリーダンスとダンドゥットの比較

■「セクシーな」ダンドゥットが受容される背景

■イスラームを静かに取り込むダンドゥット

■まとめ

第6回 政治が利用するダンドゥット(その1)

■2019年大統領選挙キャンペーンとダンドゥット

■スハルト政権時代から利用されるダンドゥット

■政治家もダンドゥットを利用

第7回 政治家が利用するダンドゥット(その2)

■民主化以降の状況

■ダンドゥットの効果
■ダンドゥットの利用は諸刃の剣

第8回 政治を利用するダンドゥット

■トルコの大衆音楽、アラベスク

■ダンドゥットの国営放送への進出とエリート層からの批判

■政治を利用してネガティブなイメージの払拭に成功したダンドゥット

■政治に利用され、利用するダンドゥットの強靭性

第9回 ダンドゥットとインドネシアの統合

■国民統合とそれを実現させるための装置

■隣国フィリピンの例

■インドネシアの国民統合政策とダンドゥット

■2019年大統領選挙戦の公開討論会におけるダンドゥット

​■連載の終わりに

※本PDFは「月刊インドネシア」2021年3・4月号~2022年2月号にかけて連載された

「連載 世界で最も幸福な国の音楽、ダンドゥット 全9回」を、執筆者の田子内 進 様のご好意によりPDF化したものです。無断転載等はご遠慮ください。