6月度月例講演会 開催報告

平素は、当協会の活動にご支援・ご協力賜りまして御礼申し上げます。


新型コロナウイルス感染拡大防止対策に伴い、3月より月例講演会の開催を見合わせておりましたが、5月25日の非常事態宣言の解除に伴い、慶應義塾大学の倉沢 愛子 名誉教授をお招きし、講演会を開催させていただきました。

緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、座席間隔を十分に空けるため、60名の定員数を設けさせていただきました。

​お陰様で、たくさんの方々からお申し込みをいただきました。感謝申し上げます。

ご登壇いただいた倉沢名誉教授が6月23日、新刊「インドネシア大虐殺-二つのクーデターと史上最大級の惨劇」を上梓されました。
 

本書のテーマとなっているのは、戦後インドネシア最大の暗部と言われ未だ真相が完全究明されていない1965年の9・30事件、そして1966年の3・11政変です。最新の資料を基に、独立の英雄スカルノが失脚しスハルト政権が誕生することになったこの一連のクーデターの真相に迫ります。


またスハルト実権掌握までの過程をドキュメンタリー形式で描きながら、中国、日本、アメリカ、ヨーロッパ、旧ソ連の動きや、マレーシアとの国交正常化を経たASEAN設立の流れなど、インドネシアと世界との関係もダイナミックに纏められています。

講演会でもご解説いただいた、カンプン(集住地区)やRT(隣組)、RW(町内会)などの歴史的変遷も興味深いところです。


インドネシア関係者必読書としてご推薦申し上げます。
ご関心のある方は是非ご一読ください。

追記:7月3日に新刊「楽園の島と忘れられたジェノサイド-バリに眠る狂気の記憶をめぐって-」が上梓されました。

インドネシアの観光地として有名なバリ島で、国軍や宗教を含む政治対立がどういった事件を引き起こしたのか、臨場感あふれる内容に纏められています。「インドネシア大虐殺--二つのクーデターと史上最大級の惨劇」とあわせて、ご推薦申し上げます。